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毎週金曜〜イワモトサロン〜vol 55

 

 

 

70億人のフォロワーの皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんわ。

金曜 岩本康平の ~ イワモトサロン ~  でっす!

 

毎週 金曜、岩本康平の心に突き刺さった モノ、コト、ヒト、ウタ などなどをお届けするジャングルジム的実験サロン。

時に美容師として、時に一人の男として、想いを紡ぐ プレイグラウンドとなっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日は、古い同僚が髪をしに来てくれました。

 

 

 

僕が二十歳の頃に勤めたサロンの同僚です。

 

 

 

 

彼女は偶然にも同じ九州の出身で、出身校は隣町。

故郷には共通の友人がいたり、二人とも三軒茶屋に住んでいたり。

 

 

 

 

 

 

 

不思議な縁でありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ではお互いに違う場所で仕事をしていますし、当時はライバルということもあっていがみ合ったりもしましたが、16年経ってもこうして会えることを心から幸せに思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生は、選択の連続であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとつの選択がその後の人生を大きく変えることってありますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16年前のある出勤前の朝、地下鉄のホームでたまたま彼女と遭遇したことがありました。

 

 

 

お互いに眠たいわ疲れているわで「  おう  」という感じのクールな挨拶であります。

 

 

 

地下鉄に乗り込むと車内はぎゅうぎゅうの人混みで、僕はただぼんやりと路線図を見上げていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、とんでもないことを思いついたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いま乗っている この電車の終着駅である東武動物公園に

このまま行ってしまおうかと考えたのでありました、この同僚が一緒に来てくれるのなら!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時 毎日がつらくて ぼくはなかばやけくそになっていたのです。

 

 

 

 

僕はそれなりの覚悟をもって 彼女に東武動物公園行きの旨を話してみました。

 

 

 

 

すると 彼女は幾ばくか悩んだ様子を見せましたが「 いや、だめやろ。」と言って、そのまま電車は表参道駅に到着。

 

 

 

 

今でも時々 あのまま東武動物公園に行ってしまっていたら、どんな人生になっていたんだろうと考えます。

 

 

 

 

 

もしかすると、僕は美容師をやっていないかもしれません。

 

 

 

 

 

そんな話をしますと、彼女は「  あの時 行ってたら いま自分のまわりにいる人達に出逢えなかったかもね。」と言ってへらへらと笑っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の僕にとって “ 自分の自信  ” があるのなら

 

 

 

 

それは美容師であること、そして、今熊の弟子の一人なんだぞ  ということであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はこの自分の自信に大きく救われることがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもいつも忘れがちな初心と自信を強く起こさせる人物がこの元同僚であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな照れくさいような十数年越し感謝を 彼女へ伝えてみると、

 

「 でもさ、行ったら行ったで 楽しかったかもね。」と言ってまたへらへらと笑っていました。