· 

毎週金曜〜イワモトサロン〜vol 9

70億人のフォロワーの皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんわ。

金曜 岩本康平の ~ イワモトサロン ~  でっす!

 

毎週 金曜、岩本康平の心に突き刺さった モノ、コト、ヒト、ウタ などなどをお届けするジャングルジム的実験サロン。

時に美容師として、時に一人の男として、想いを紡ぐ プレイグラウンドとなっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、テレビで 映画『 もののけ姫 』が やっていました。

 

 

ちょうど帰宅した頃が劇中中盤で、疲れを忘れ大ニコニコで鑑賞していました。

 

 

 

この物語、97年公開時 僕は3度も観に行きました。

 

 

それだけでなく、サントラCDも購入しました。

 

 

20年たった今でも眠れない夜は もののけ姫のサントラ もしくは ヒロシキャンプで決まりなぐらいです。

 

 

 

 

とはいえ、映像として 観たのは数年ぶりであり、年をとったせいか今まで見えなかったものがたくさんありました。

 

 

 

 

 

 

 

糸井重里さんが作ったこの物語の力強いコピー『 生きろ。』は、中学1年生の頃の僕にはまったくしっくりこなかったのを記憶しています。僕は、当時この物語をラヴロマンス的な側面でしかキャッチできない愚か者だったのです。

 

ところが、この年になり改め見直してみると、劇中数回出てくる~生きろ~的なセリフのたびに僕の心は反応したのでありました。

 

 

 

 

 

もののけ姫はジブリ作品にめずらしく、ばったばったと人が殺され死んでいきます。首を刎ねられたり、腕がもげたり、容赦なく。

しかし、死と生、陰と光、の強いコントラストは観るものへ よりいっそう ~生きろ~ を投げかけるのであります。

 

 

 

 

 

これまでに、何度も もののけ姫を観てきて 涙腺がゆるむということはなかったのですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるシーンで 初めて  アッハー浪越 a.k.a 徳次郎 よろしく涙腺をむんずむんずと圧迫 されたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森にて 人間 VS 山犬の娘 の擦った揉んだも一時落ち着き、

ようやく帰路についたアシタカとヤックル(大きな鹿)はその道中で タタラバという世話になった村が地侍の急襲に合っているのを目撃します。

 

こりゃあかん!と、加勢するアシタカなのですが、村人曰く 肝心の村長と男共は今 森の奥深くシシ神退治へ行っている、すぐに村のピンチを伝えに行ってくれないか、となったわけです。

 

ヤックルに跨がるアシタカ。かなりのスピードでシシ神の森へ急行するのですが、追手もやってきます。

 

皆さまお待ちかね「 押し通~~るっ!」のシーンですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろから びゅんびゅんと矢を打ち込まれるのですが、なんと その一本がヤックルのおしりに刺さり、2人は派手に転ぶのです。

 

ぶち切れたアシタカは、立ち上がり 矢と小刀でもって応戦。無事に追い返すのでありますが、休む間もありません。

 

シシ神の森へ向かわなければならないのです。

 

 

 

 

 

 

 

ヤックルは痛む傷を我慢しながら、自分も先を急ごうとしています。

 

アシタカは苦渋の決断、「 すまないここで待っててくれ!必ず戻ってくる!」と伝えるのですが、足を引きずり付いてくるヤックル。

 

 

「 だめだ! 待ってろ!!」

 

 

震えながらアシタカの目をまっすぐ見つめ、それでも付いてくるヤックル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時点で、すでに号泣でしたね。

 

 

もはや慟哭に近かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的に、ヤックルの手綱を引きながら小走りで向かうのですが。

 

 

 

 

 

 

なぜ こんなにも 年甲斐もなく涙腺が反応してしまったんだろ。

脳を介さず、脊髄反射の慟哭でありました。

 

 

 

 

 

 

ヤックルは鹿でありますから、劇中セリフはありません。

でも、観た方はおわかりのように彼の眼差しやあるじへの気遣いから彼の 優しい性格 や 知性 がわかるのです。

 

 

 

 

ヤックルには、責任感という言葉がふさわしいのかなと考えていました。

 

 

 

 

 

 

忠誠心が、あるじへの尊敬の念をもった献身や服従を示すのなら、

 

 

責任感は、あるじへの深い愛情と想像力を持って主体的に課した使命を全うしようとする姿勢 及び 想い のように思うのであります、鹿がです。

 

 

 

 

 

 

ヤックルの、

「 行かなければならない 」ではなく、

 

 この人を守るのは、ぼくなんだ 」という、けなげで真っ直ぐな責任感にヤラれたのでありました.

 

 

書きながら、泣きそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はこれまでに、ヤックルに勝る バイプレイヤー(脇役)を見たことがありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P . S

 

 

今週の坂本美千代のsmiledays はお休みだそうです。

 

次週は坂本美千代 的 〜バチェラーまとめ〜 との噂も!

 

乞うご期待くださいませ。