70億人のフォロワーの皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんわ。
金曜 岩本康平の ~ イワモトサロン ~ でっす!
毎週 金曜、岩本康平の心に突き刺さった モノ、コト、ヒト、ウタ などなどをお届けするジャングルジム的実験サロン。
時に美容師として、時に一人の男として、想いを紡ぐ プレイグラウンドとなっております。
さて、
すっかり春になりましたね。
髪もお洋服も楽しくなる季節で大ニコニコです。
今回は、イワモトサロンからファッションショー特集であります。
19’~20’の各メゾンコレクションから、SHOWとして秀逸だなと考えるものをランキング形式でお届け致します。
「 SHOWとして~ 」と記述いたしましたが、パリやミラノで開催されるコレクションの洋服って実用的なものを探す方が困難であります。
しかし、世界トップクラスのファッションデザイナーによる趣向を凝らしたSHOWでありますから、服はともかく シーズンのコンセプトを見る、あるいは、服はともかくブランドの世界観を見る、という目線ですと非常におもしろいと思うのであります。
ですから、今回ご紹介するコレクションは「 ブランドらしいSHOW 」と置き換えられるものです。
そして、
各デザイナーは 毎シーズンそのブランドの「 伝統 」や「 変わらないもの」を踏襲しながら今までにない新しいものを生み出さなければなりません。
その作業はきっと、苦悩と葛藤に満ちたものであります。そのあたりも想像していただければと、個人的に思う次第です。
それでは、参ります。
第3位
今期もイタリア的な“ 色気 ”がむんむんでありました。
えぐいほどのビビットな色を要所要所に刺してみたり、デザインを過度に誇張してみたり、非常にゴージャスで強さを感じる印象です、がしかし、しっかりとエレガントさを感じます。この陽気な洒落が効いたデザインは、もはや イタリア人にしか創れないですよね。
ところどころに登場する サイズ感がぱんぱんなモデルさんや、大富豪一家のテーで歩かせるモデルなど 非常にユーモラスですが、この独特な世界観をきっちりとDOLCE&GABBANA として成立せているのがBGMであります。ここに正統派オペラを使うあたり、もう、反則です。
続いて、第2位
ショーのスタートは、おごそかに、一筋音が流れ出したところからです。モデルのトップバッターはカーラ・デルヴィーニュ。
颯爽と歩く彼女の背後から、一人また一人とランウェイを歩き出します。ランダムに歩くモデルが、空間に奥行きを出していますよね。
洋服もCHANELらしいツイード生地や千鳥格子でもって大ぶりなデザイン。
CHANELが白を使うと、白の意味合いが少々変わってくるように思うのです。
純粋、と言うよりは、むしろ、凄み。
そして、よく耳を澄ませてください、風の吹きすさぶ音が かすかに聞こえるんです。
もう全体に、圧倒的な世界観がありますよね。
CHANELに偉大な功績を残したカール・ラガーフェルドも、南青山の岩本がここまで贔屓にしているとは、夢にも思っていないことでしょう。
R . I . P どうか安らかに。
そして、栄光の、第1位
舞台はレストラン。
このラルフローレンのショーは 何が感動するって、洋服やヘアメイクを美しく魅せる、に留まらず 女性そのものを美しく魅せるドララマチックなコレクションなのであります。
支払いも終わり 男は店の表に、先ほど化粧室にたった彼のお姫さまは優雅に戻ってくる、そんなシーンでしょうか。その女性の神々しいまでの美しさに 男性客や給仕のボーイでさえも目を奪われてしまうのです。
これほど、優雅に女性を魅せたなら、もちろん洋服だってきらきら見えます。
ブランドの世界観としても、根幹にアメリカントラディショナルをしっかりと据えつつ、さらなるラルフローレン的NEWトラディショナルを提案しているように感じます。ラルフローレン先生、さすがです。
Imakumaブランドも 負けませんよ。